第六十七候 「芹乃栄 (せりすなわちさかう)」 1/5~1/9頃

七十二候が小寒の初候に変わり、芹が盛んに茂る頃となりました。
 
冷たい水辺で育つ芹は、空気が澄み切るように冷えるこの時期、“競り合う”ように良く育ち、1月から4月にかけて旬を迎えます。

春の七草 | 暮らしのほとり舎
春の七草のひとつ「セリ」(画像一番左)

食べるとさわやかな香りと歯ざわりが特徴の芹は、春の七草のひとつとしてもおなじみ。
 
昔から栽培も行われてきましたが、日本全国の沢や河川の水際など、水分の多い土壌に自生している姿が見られます。
 
奈良時代には既に食用とされていた記録が古事記や万葉集に残されており、平安時代には宮中行事にも用いられました。
 
この宮中行事はやがて一般家庭にも広まっていくこととなり、毎年正月7日に一年の豊作や無病息災を祈って食べる「七草粥」として現代にもすっかり定着しています。

秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」| 暮らしのほとり舎
秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」

また、セリというと「七草粥」に並んですぐに思い浮かぶのが、秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」。
 
きりたんぽが無ければ当然「きりたんぽ鍋」にはなりませんが、そんな主役に負けず劣らず欠かすことの出来ない食材が「セリ」です。
 
セリをよく食べる地域では「根っこが一番美味しい」というのは常識で、秋田で食べたきりたんぽ鍋にも当たり前にセリの根が入っていました。
 
野菜の根っこというと切り落として捨ててしまうもののイメージが強く、初めて食べる際は半信半疑なところがありましたが、一つ食べて納得。
 
それまでセリ自体身近な食材ではありませんでしたが、以来、セリを見つけては買い求め、根まで調理して美味しく頂くようになりました。
 
 
※ 自生するセリを採取する場合、同様の生育環境に育ち、見た目も似ているとされる有毒の「ドクゼリ」や「キツネノボタン」にご注意ください。

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