第八候 「桃始笑 (ももはじめてわらう)」 3/10~3/14頃
七十二候が啓蟄の次候に変わり、桃のつぼみがほころび、花が咲き始める頃となりました。
昔は花が咲くことを「笑う」と表現しました。
「山笑う」とは春の季語で、芽吹き始めた華やかな山の形容です。
桃の花は、梅と桜の間をぬうようにして咲き出します。
梅は咲いたが、桜にはまだ少し早い3月の中頃、桃のつぼみはほころび始め、旧暦のひな祭りにあたる4月上旬頃、ちょうど満開を迎えます。
春に先がけて咲く梅、闌 (たけなわ) の春に開く桃、過ぎゆく春とともに散る桜。
どれも同じくバラ科に属する木の花ですが、それぞれに異なった味わいを持っています。
桃は桜とよく似ていますが、桜は枝から房状に花がついているのに対し、桃は枝から直接くっつくように、あふれんばかりに密集して咲くのが特徴です。
上品な白から淡いピンク、濃紅まで、彩りの競演を楽しめるのも桃ならでは。
普通「モモ」というと採果用の品種をさし、花や樹を観賞するための品種は「ハナモモ」と呼ばれます。
また、一般にハナモモの実は大きくならず食べられません。
弥生時代の頃にはすでに日本に伝わっていた桃ですが、古来中国では邪気を祓う神聖な木として信じられてきました。
イザナギノミコトが黄泉の国のイザナミノミコトを訪ねてヨモツシコメに襲われたとき、桃の実を投げて追い払ったのも、この思想が日本へ伝わってきたためとされています。
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