第二十二候「蚕起食桑 (かいこおきてくわをはむ)」 5/21~5/25頃


七十二候が小満の初候に変わり、卵から孵化した蚕が盛んに桑の葉を食べ始める頃となりました。
 
ひと月ほど後には白い糸を体の周りに吐き出しながら繭をつむぎ、この繭から美しい絹糸が生まれます。
 
旧暦4月は、蚕の成長に欠かせない桑の葉を摘む頃でもあったため、「木の葉採り月」という別名もあります。

桑の葉を食べる蚕[岡谷蚕糸博物館 (シルクファクトおかや) / 長野県岡谷市]

蚕が餌を食べる音は凄烈で、「ザァー」っとまるで雨が屋根を打つ音のよう。
食欲旺盛な蚕が、新鮮な桑の葉をもりもり食べて大きく育ちます。
 
かつては、蚕のえさとしてしか捉えられていなかった桑の葉ですが、近年様々な栄養素が入っていると注目されるようになり、桑茶という健康茶として飲まれることもあります。
 
ところで蚕は、「一匹」ではなく「一頭、二頭」と数えます。
 
それは、蚕は人々の暮らしを支える大変重要な生き物だったので、牛や馬などと同じく家畜として扱われてきたためです。
 
同じ理由から、「おかいこさま」などと敬称を付けて呼ぶ地方もあります。
 
養蚕は、戦前までは農家の約4割が携わっていたこともあり、まさに日本の主要な産業でした。
その影響から桑畑は、果樹園や畑地のように独立した地図記号にもなっています。

完熟前の桑の実

初夏には甘酸っぱく美味しい実がなり、地方によっては、桑酒という果実酒の原料としても人気のようです。
 
そして、木は非常に硬く、磨くことで味わい深い黄色が現れ、大変美しいため、工芸用の材料としても用いられます。
 
杖や将棋盤、万年筆、箸など幅広く活用され、そのどれもが高級なものとして扱われています。

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