岩本清商店ひょうたん盆
金沢桐工芸の老舗・岩本清商店のひょうたん型のお盆です。
一つひとつ表面を焼いた後、煤を落としてから磨きをかけた独特の焼肌は、使い込む程に風合いが増していきます。
お茶とお菓子を載せるのにちょうど良い大きさのお盆は、お運び用にはもちろん、一人用のカフェトレーにも。
桐で作られているので、見ためよりずっと軽く扱いやすいのも嬉しいところです。
大切な人を迎えるひと時に。豊かなお茶の時間を過ごす道具としていかがでしょうか
Item Details
一風変わったひょうたん型のお盆。とても軽くて扱いやすいので、お運び用に、お茶の時間にと大活躍。
お盆としてはもちろん、お店やお部屋の小物などを並べるトレーとしてや、収納道具にも。
無垢の素朴な天然木の素材感が、空間に温かみを添えてくれます。
岩本清商店の所在地は金沢市の瓢箪 (ひょうたん) 町。末広がりの形をした瓢箪は、古来より縁起物とされてきました。
裏面には、瓢箪と同じく縁起の良い「馬 (左馬)」の焼印入り。諺の「瓢箪から駒 (=馬)」とは、思いもかけないことや道理上あり得ないことが起こることや、冗談半分で言い出したことが現実になることをたとえた言葉です。
ひょうたんシリーズは、ひょうたん盆の他に「ひょうたんトレー (小・中・大)」「ひょうたん箸置き」がございます。
“桐”の魅力と“焼桐仕上げ”の理由
桐は日本国内でとれる木材としては最も軽く、また、湿気に強い反面、火気にも強いという変わった特質があります。
この性質を活かし、タンスや米びつ、掛け軸など高級貴重品を収納する箱に広く用いられてきたほか、琴や下駄など
日用品に至るまで幅広く使用されています。
また、桐は成長が早いため、年輪の間隔に幅があり、流麗な木目が
美しいのも特徴です。そのため、木目を浮き上がらせる「浮造 (うづくり)」を施して使われることも多い木材です。
▶ 焼桐仕上げの理由
金沢桐工芸は、桐箪笥に多く見られるような白木ではなく、表面を焼いて磨いた独特の焼肌をもつものです。
やわらかくあたたかい桐の焼肌、使い込むほどにいや増す渋い色艶が魅力です。
「焼桐仕上げ」は、一つひとつ表面を
焼いた後、煤を落としてから磨きをかけるため、通常よりも手間がかかりますが、桐を焼くには様々な利点があります。
・美しい木目がより一層際立って、はっきりします
・燃えにくい桐がさらに燃えにくくなり、変色や汚れが目立たなくなります
・蒔絵が引き立ちます
桐は木目の硬い部分と柔かい部分で燃え方が異なります。その為、焼き肌特有の温かみのある
ぼっこりとした味が出るので、金沢桐工芸の特徴でもある蒔絵が引き立ちます。
・切断面がなめらかになります
金沢桐工芸はもともと桐火鉢から発祥しました。火鉢は箪笥のように平らな面ではなく丸みがあるため、
どうしても切削面が多少荒れますが、焼くとそれが燃えて滑らかになります。
ひょうたん盆- 岩本清商店 -
サイズ : 縦 35.0 × 最大幅 26.5 × 高さ 1.7 cm
重さ : 185 g
素材 : 桐
塗装 : ウレタン
生産地 : 石川県
12,000円 (税込 13,200円)
【商品の特性・ご注意】
・一つひとつ手作りの商品ですので、大きさや形に多少の誤差がございます。
また、天然木を使用しているため、一つひとつ木目の表情や色合い、重さなどが異なります。
・商品の表面に “窪み” のようなものが見られることがございますが、これは桐の特性として、表面を焼いた際に
自然に出来るものです。キズや不良などではございませんので、あらかじめご了承ください。
【お手入れについて】
洗浄は、食器用洗剤とやわらかいスポンジを使用し、洗浄後、水分をしっかり拭きとり乾燥させてください。
岩本清商店 (いわもときよししょうてん)
1913年(大正2年)創業の金沢桐工芸の老舗です。
桐火鉢・桐工芸品の製造・販売をされています。
金沢桐工芸は、昭和初期まで多くの家庭で使われていた桐火鉢から
発祥しました。桐材は非常に軽く持ち運びしやすい、熱を外へ逃さず
本体は熱くならない、発火点が高く燃えにくいなどの理由で、火鉢として
最適な材料だったのです。
1950年代までは、火鉢は暖房器具として必需品だったため、多くの
業者がいましたが、1960年代になると電気や石油のストーブが出始め、
火鉢は今では、ほぼ趣味品となってしまいました。
桐火鉢の業者は一気に激減し、今では製造元は岩本清商店をはじめ、
金沢に3軒のみです。
岩本清商店 取扱い商品一覧
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