工房蓮　遊楽の印「秋の草花」シリーズ

国内外から人気をあつめる工房蓮の本柘印、遊楽の印 (ゆらのいん)。

左より、「撫子 (なでしこ)」「桔梗 (ききょう)」「吾亦紅 (われもこう)」「秋桜 (こすもす)」「菊之花 (きくのはな)」「芒 (すすき)」「虫の音」と、風情あふれる秋の草花色々です。

秋風にさやそよと揺れ、野一面に咲き満ちる情景を「花野 (はなの)」といいます。
慎ましやかに秋野を彩る八千草（やちぐさ）には、春の華やかさこそないものの、それぞれに異なった趣があり、どこか寂寥感が漂います。

Item Details

■「なでしこ」印面：12mm角 / 長さ：30mm　　■「桔梗」印面：12mm角 / 長さ：30mm

ぷっくりと膨らんだ桔梗のつぼみは、まるで紙風船のよう。星状の青紫の花が美しく、その端正な佇まいから、どこか奥ゆかしさを感じさせます。撫子と並び秋の七草の一つであり、お盆花としてもなじみ深い初秋を彩る花の一つです。
撫子は、古名を「常夏 (とこなつ)」といい、花びらの先が細かく切れ込んだ清楚な花が印象的です。花の中央は、爪楊枝の裏側に artnic S の「シトロン」を付けて重ね捺しし、黄色く仕上げています。

【上画像：「使用印名」＜使用カラー名＞】※下記商品名をクリックすると、該当商品のページが開きます
■ 画像 ①②：遊楽の印「なでしこ」＜artnic / 35 ライラック・121 シトロン・62 モスグリーン＞, 「桔梗」＜artnic / 37 ラベンダー・103 インペリアブルー・36 ヘリオトロープ・62 モスグリーン・161 グリーンティー＞, 「芒 (すすき)」＜artnic / 62 モスグリーン＋151 サンドベージュ＞, 「処暑」＜ヒシエム黒肉＋artnic / 181 バニラ＞
■ 画像 ③：遊楽の印「芒 (すすき)・なでしこ・桔梗・虫の声」＜artnic / 185 ポーラーブルー＞, 「白露・三日月」＜artnic / 91 ゴールド＋181 バニラ＞
■ 画像 ④：遊楽の印「なでしこ」＜artnic / 56 シナモン・35 ライラック・156 ラズベリー・69 バンブー・62 モスグリーン・161 グリーンティー・121 シトロン＞, 「桔梗」＜artnic / 36 ヘリオトロープ・37 ラベンダー・103 インペリアブルー・62 モスグリーン・161 グリーンティー＞, 「吾亦紅 12mm・13.5mm」＜artnic / 156 ラズベリー・172 グレープ・62 モスグリーン・161 グリーンティー＞, 「秋桜 (こすもす)」＜artnic / 56 シナモン・35 ライラック・156 ラズベリー・69 バンブー・62 モスグリーン・121 シトロン＞, 「菊之花」＜artnic / 56 シナモン・35 ライラック・107 サンフラワー・69 バンブー・62 モスグリーン＞

■「秋桜 (こすもす)」印面：12mm角 / 長さ：30mm

遊楽の印「秋桜 (こすもす)」×「Thank you」タグカード｜暮らしのほとり舎

遊楽の印「秋桜 (こすもす)」×「うさぎ (にっこり)」カード｜暮らしのほとり舎

爽秋の野に揺れる可憐なコスモス。白、淡紅、深紅と群れ咲く花の姿は美しく、「秋桜」という優美な和名も知られています。朱肉で捺してもいいのですが、カラーインクを使用するとコスモスの可愛さが倍増します。花の中央は、爪楊枝の裏側に artnic S の「シトロン」を付けて重ね捺しし、黄色く仕上げています。

【上画像：「使用印名」＜使用カラー名＞】※下記商品名をクリックすると、該当商品のページが開きます
■ 画像 ①②：遊楽の印「秋桜 (こすもす)」＜artnic / 156 ラズベリー・35 ライラック・56 シナモン・121 シトロン・62 モスグリーン＞, 「Thank you (朱文)」＜ヒシエム黒肉＞, 「ありがとう 12mm」＜artnic / 151 サンドベージュ＞, 「ぶちねこ・うさぎ (にっこり)」＜artnic / 171 パインコーン＋181 バニラ＞
■ 画像 ③：遊楽の印「秋桜 (こすもす)」＜artnic / 56 シナモン・121 シトロン・62 モスグリーン＞, 「うさぎ (にっこり)」＜artnic / 171 パインコーン＋181 バニラ＞
■ 画像 ④：遊楽の印「なでしこ」＜artnic / 56 シナモン・35 ライラック・156 ラズベリー・69 バンブー・62 モスグリーン・161 グリーンティー・121 シトロン＞, 「桔梗」＜artnic / 36 ヘリオトロープ・37 ラベンダー・103 インペリアルブルー・62 モスグリーン・161 グリーンティー＞, 「吾亦紅 12mm・13.5mm」＜artnic / 156 ラズベリー・172 グレープ・62 モスグリーン・161 グリーンティー＞, 「秋桜 (こすもす)」＜artnic / 56 シナモン・35 ライラック・156 ラズベリー・69 バンブー・62 モスグリーン・121 シトロン＞, 「菊之花」＜artnic / 56 シナモン・35 ライラック・107 サンフラワー・69 バンブー・62 モスグリーン＞

■「菊之花」印面：12mm角 / 長さ：30mm　

菊は桜とともに日本の国花とされる代表的な花で、奈良時代の初期に薬用として中国から渡来しました。梅、竹、蘭とともに四君子の一つであり、今では皇室の紋章にも定められています。また、吉祥文である菊の花は、結婚式の招待状などにもぴったりです。花部分だけにインクを付けて重ね捺しすると、より華やかな印象に。

【上画像：「使用印名」＜使用カラー名＞】※下記商品名をクリックすると、該当商品のページが開きます
■ 画像 ①②：遊楽の印「菊之花」＜artnic / 107 サンフラワー＋52 トパーズ・35 ライラック・56 シナモン・62 モスグリーン＋161 グリーンティー＞, 「ありがとう 12mm」＜ヒシエム黒肉＞, 「霞」＜artnic / 181 バニラ＞, 「吾亦紅 13.5mm」＜artnic / 172 グレープ・62 モスグリーン＞
■ 画像 ③：遊楽の印「なでしこ」＜artnic / 56 シナモン・35 ライラック・156 ラズベリー・69 バンブー・62 モスグリーン・161 グリーンティー・121 シトロン＞, 「桔梗」＜artnic / 36 ヘリオトロープ・37 ラベンダー・103 インペリアルブルー・62 モスグリーン・161 グリーンティー＞, 「吾亦紅 12mm・13.5mm」＜artnic / 156 ラズベリー・172 グレープ・62 モスグリーン・161 グリーンティー＞, 「秋桜 (こすもす)」＜artnic / 56 シナモン・35 ライラック・156 ラズベリー・69 バンブー・62 モスグリーン・121 シトロン＞, 「菊之花」＜artnic / 56 シナモン・35 ライラック・107 サンフラワー・69 バンブー・62 モスグリーン＞
■ 画像 ④：遊楽の印「菊之花・ちび寿 (朱文)」＜印泥「美麗」＞, 「霞」＜artnic / 181 バニラ＞

■「吾亦紅 (われもこう) / 小」印面：12mm角 / 長さ：30mm　　■「吾亦紅 / 大」印面：13.5mm角 / 長さ：30mm

遊楽の印「扇・打ち出の小槌・鍵・砂金袋」鹿児島県産本柘印面＜工房蓮＞｜暮らしのほとり舎

遊楽の印「吾亦紅 13.5mm」×「桔梗」×「芒」×「心想事成(朱文枠)」｜暮らしのほとり舎

遊楽の印「吾亦紅 (われもこう) 12mm・13.5mm」印影・サイズ・寸法＜工房蓮＞｜暮らしのほとり舎

ワレモコウは、晩夏から秋にかけて山野に自生するバラ科の多年草です。細い枝先に紅紫色の花穂を付け、その花の形から団子花の異名を持ち、秋のお月見にススキやオミナエシとともに用いられる茶味のある花です。籠花入れなどに秋の七草２、３種とともに活けると、ひとしおの趣を添えてくれます。

【上画像：「使用印名」＜使用カラー名＞】※下記商品名をクリックすると、該当商品のページが開きます
■ 画像 ①②③：遊楽の印「心想事成 (朱文枠)」＜artnic / 91 ゴールド＋191 ゴールデングリッツ＞, 「吾亦紅 13.5mm」＜artnic / 66 バーガンディ・62 モスグリーン＞, 「桔梗」＜artnic / 103 インペリアブルー・36 ヘリオトロープ・62 モスグリーン・161 グリーンティー＞, 「なでしこ」＜artnic / 156 ラズベリー＋35 ライラック・121 シトロン・62 モスグリーン＞, 「芒 (すすき)」＜artnic / 66 バーガンディ＋62 モスグリーン＋91 ゴールド＞
■ 画像 ④：遊楽の印「吾亦紅 13.5mm・ちび吉・お月見団子」＜印泥「美麗」＞, 「三日月」＜artnic / 63 スプリットピー＞

■「芒 (すすき)」印面：13.5mm角 / 長さ：30mm

遊楽の印「芒(すすき)」×「猫(鍬形蕙斎)」印影組み合わせイメージ｜暮らしのほとり舎

遊楽の印「「芒」×吾亦紅13.5mm」×「桔梗」×「心想事成(朱文枠)」墨包み｜暮らしのほとり舎

透明な秋の日差しの中、黄金色に輝くススキの穂。花とも言えないような多数の小花を開かせ秋風にそよぐ姿は、日本の代表的な風景の一つです。ススキは、花穂が馬やキツネなどの動物の尾に似ていることから、別名「尾花（おばな）」とも言われます。枕草子の「草の花は」では、秋の野をおしなべて一番趣があるのは芒で、さらに、芒の穂先が濃い蘇芳色（暗い赤色）に染まって朝霧に濡れてなびく様ほど素晴らしいものは他にあるでしょうか、と綴っています。

■「虫の音」印面：12mm角 / 長さ：30mm

ようやく暑さが鎮まり、そこはかとなく秋の気配が感じられるようになると、夜には澄んだ虫の音が響くようになります。深まる秋とともに集く虫の数も増え、一層の風情が感じられます。「虫の音」印は、インクの色を変えると様々なシーンでお使い頂けます。春は新緑の柔らかい緑色で、夏はブルー系で水辺の蛍のイメージ。蛍の光は、ごく微量の「ゴールデングリッツ」を “ファンタスティックス・ブラッシュ” の先に付け、軽く押して仕上げています。

【上画像：「使用印名」＜使用カラー名＞】※下記商品名をクリックすると、該当商品のページが開きます
■ 画像 ①：遊楽の印「芒 (すすき)・なでしこ・桔梗・虫の音」＜artnic / 173 ネプチューン・185 ポーラーブルー＞, 「白露・三日月」＜artnic / 91 ゴールド＋181 バニラ＞
■ 画像 ②③：遊楽の印「ヤマハゼ」＜artnic / 161 グリーンティー＞, 「芒種」＜ヒシエム黒肉＋artnic / 181 バニラ＞, 「三日月」＜artnic / 191 ゴールデングリッツ＞, 「虫の音」＜artnic / 187 セージ＋83 シャトウグレイ＞, 「霞」＜artnic / 187 セージ＋83 シャトウグレイ＋191 ゴールデングリッツ＞

「遊楽の印 (ゆらのいん)」の遊び方いろいろ

箸袋や結婚式のペーパーアイテム、ポチ袋や封筒、お熨斗や帯などに…アイディア次第で様々にお使い頂けます。

オリジナルのタグをつけて贈り物に添えても素敵ですし、しおりやブックカバーなど手作りしてみるのも楽しいものです。
無地の和紙便箋があれば、絵ハガキやポストカード、写真などを差し上げる際にも重宝します。

遊楽の印 (ゆらのいん) の印材には、本柘 (ほんつげ) を
使用しています。

本柘と呼べるのは、国産の柘のみですが、その中でも
最高級とされる鹿児島県産の「薩摩本柘」を使用して
います。

柘は暖地に自生する常緑小高木で、成長が遅く、材質
は極めて緻密。狂いが少なく、古くから印章や版木、櫛 (くし) や定規、将棋の駒などに用いられてきました。

美しい黄褐色の木肌もまた、柘の魅力の一つです。

「遊楽の印 (ゆらのいん)」が出来るまで・・・

工房蓮のオリジナル遊印「遊楽の印 (ゆらのいん)」は、完全手彫りの印ではなく、最初に機械で彫った後に、職人さんが一本一本手仕上げをして作られます。

柘はとても繊維が硬く、硬質で繊細な線（印影）を楽しめる印材ですが、その一方、硬い繊維を横切り、細かい線を彫るのは容易ではありません。
1本仕上げるまでにかかる手間を考えると、手彫りでの商品化は難しい印です。

また、小さな印面に繊細な絵を彫ることができるのは機械ならではとも言えますし、1,500円前後の価格帯でご提供できるのも機械で彫っているためです。機械は正確に同じものをいくつも彫ってくれますが、そのままでは印影が粗いことがあり、手仕上げが必要になります。そのため、同じ絵柄でも仕上がりに若干の違いがあり、完成時には一本一本、試し捺しをして印影を確認しています。未使用品ではありますが、印面に朱肉の色が付いていますので、何卒ご了承ください。

柘印は、ゴム印のように軽くぽんと捺すと絵のどこかがつかず、かといって、しっかり力を込めて捺すと角までついてしまう、ということがあります。きれいに捺すには、まっすぐ垂直に力を入れて捺します。印材自体が小さいので、空いている手で印材のトップを捺してあげると上手くいきます。下敷きとして、はがき1〜2枚分くらいの厚さの紙を敷いて捺すのがおすすめです。市販の捺印マットは沈みすぎて紙が持ち上がってしまい、印材の角まで紙についてしまいます。

絵柄印と異なり、枠付朱文や白文タイプ（印面全体に朱が付き、字が白く出る印）は、少し厚めの下敷きを敷き、四方向に向けてぐりっと力を入れて捺してあげると綺麗に捺せます。

お使い頂いた後は、ティッシュで側面と印面の朱肉等を軽く拭き取って収納します。水で洗ったり、スタンプクリーナーでお手入れする必要はありません。（印材に水分が浸み込むと傷んでしまいます）

時々、印掃ブラシで印面を軽くこすってあげると、より長く美しい印影をお楽しみ頂けます。