工房 蓮遊楽の印「七福神 / 宝尽くし」

■「ゑびすさん」 印面：15mm角 / 長さ：30mm
■「白鯛」 印面：12mm角 / 長さ：30mm　　■「赤鯛」 印面：10.5mm角 / 長さ：30mm

七福神の一柱で、“大漁” “商売繁盛”の神様としておなじみの恵比寿様。右手に釣竿、左手には鯛を抱え、福徳円満な笑みを湛える「ゑびすさん」は、書道作家やまもとひとみさん作の工房 蓮オリジナル遊印です。
お祝い事に必ずと言っていいほど供される鯛は、その名から “おめでたい” に通じ、日本では神への供物とされることもある祭礼に欠かせない魚です。殊に、二尾の鯛を頭の方で合わせて左右に向い合せた形は “祝鯛” といい、鶴亀、松竹梅などの吉祥紋とともに配されることも多々あります。

■「大黒様」 印面：15mm角 / 長さ：30mm　　■「打ち出の小槌」 印面：12mm角 / 長さ：30mm

右手に打ち出の小槌を握り、左肩に大きな袋を背負い、どっしりと米俵を踏まえる大黒様。恵比寿様とともに日本の神話を代表する七福神の一柱です。願って振れば願いが叶うとされた打ち出の小槌は、鬼の持ち物として『一寸法師』にも登場します。米が詰まった米俵は、昔から富の象徴とされ、五穀豊穣の縁起が担がれました。「ゑびすさん」印と並べて捺せば、存在感があり、一層と福福しい雰囲気に。

■「宝船」 印面：12mm角 / 長さ：30mm　

七福神を乗せ、宝物や米俵などを積んだ宝船。江戸時代の風習で、正月二日の夜に宝船の絵を描いた「初夢札」を枕の下に敷いて寝れば、縁起の良い夢を見られ、その年は幸せに過ごすことが出来ると信じられていました。その絵の上には「長き夜の　とおの眠りの　みな目ざめ　波乗り船の　音のよきかな（なかきよの　とおのねふりの　みなめさめ　なみのりふねの　おとのよきかな」という回文（逆に読んでも同じ）が添えられていました。

■「鍵」 印面：12mm角 / 長さ：30mm　　■「砂金袋」 印面：10.5mm角 / 長さ：30mm　　

「鍵」「砂金袋」は、「打ち出の小槌」と並び、福を招く宝物の一つです。かつては、頻発する火災から大切な家財を守るために蔵に仕舞い、また盗難から守るために扉に錠を付けて鍵を掛けました。この蔵を開ける鍵は、鉄棒の先が雷文型に折り曲がり、木の取っ手が付いたもので、富や権力の象徴でもありました。
砂金袋は、銭貨や薬、印判、お守り、香料などの大切なものを入れるもので、布や革などで作られた巾着型の袋です。
宝船・打ち出の小槌・鍵・砂金袋など、富や福寿を意味するおめでたい文様を集めたものを「宝尽くし」と言います。

「遊楽の印 (ゆらのいん)」の遊び方いろいろ

箸袋や結婚式のペーパーアイテム、ポチ袋や封筒、お熨斗や帯などに…アイディア次第で様々にお使い頂けます。

オリジナルのタグをつけて贈り物に添えても素敵ですし、しおりやブックカバーなど手作りしてみるのも楽しいものです。
無地の和紙便箋があれば、絵ハガキやポストカード、写真などを差し上げる際にも重宝します。

「遊楽の印 (ゆらのいん)」が出来るまで・・・

また、小さな印面に繊細な絵を彫ることができるのは機械ならではとも言えますし、1,500円前後の価格帯でご提供できるのも機械で彫っているためです。機械は正確に同じものをいくつも彫ってくれますが、そのままでは印影が粗いことがあり、手仕上げが必要になります。そのため、同じ絵柄でも仕上がりに若干の違いがあり、完成時には一本一本、試し捺しをして印影を確認しています。未使用品ではありますが、印面に朱肉の色が付いていますので、何卒ご了承ください。

“遊楽の印 (ゆらのいん)” いろいろ